呼気NO
NO(一酸化窒素)は好酸球による炎症があると体の中で多くつくられます。そのため吐く息に含まれるNOの量を測ることで、気道に起きている炎症の状態が数値でわかります。この数値が高いと、気道に好酸球性の炎症が生じていることを示します。ぜん息、とくに不安定なぜん息や治療不足のぜん息で上昇しますが、アトピー性皮膚炎や鼻アレルギー、好酸球性副鼻腔炎などでも軽度に上昇します。ただし発作時(肺機能低下時)はむしろ低値となります。
一般的な目安として36ppbを超えるとぜん息の可能性が高くなりますが、それ以下であっても喘息は否定できません。
当院では、チェスト社製のNIOX VEROという器械で測定しています。息を吸って、吐くだけであり簡便な検査です。